量産品をうまく使おう

壁や天井の仕上げ材として用いるビニルクロスや、床材に使うフローリング。様々な種類やグレードのものがあるので、その分価格もピンキリです。カタログに掲載されているのは、1平米あたりの価格や1坪あたりの価格となっており、そこまで大きな差があるように感じないかもしれません。しかし、壁や天井、床は、家一軒のボリュームで考えるととても大きな面積になり、トータル的な金額で比較すると、結果的に大きな差となっている場合が多いのです。メインやアクセントになるところにはデザイン性が高く、値が張るものを選びつつも、無難なもので良い場所や、家族しか足を踏み入れない場所などには、安い量産タイプのものを使ったりすることで、コストダウンにつなげることができます。

本当にその素材がベストなのか考えよう

フローリングには、複合、突板、無垢の三種類があり、複合フローリングが最も安く、無垢フローリングが最も高くなっています。そのため、無垢フローリングを取り入れたくても、その価格の高さがネックとなってしまう場合もあるでしょう。実は、無垢フローリングに使われる樹種には様々な種類があり、どの樹種を選ぶかで価格も大きく変わってきます。さらに、フローリングの幅や節の多さなどによっても異なってくるのです。また、突板フローリングの中には、無垢フローリングのように表情豊かなものも多くあり、さらに、無垢フローリングに比べてコストを抑えることができます。 他のものでは代用できないのか、改めて見直してみることで、コストダウンへのキッカケがつくれるかもしれません。